ポスティングと新聞折込は主媒体にチラシを利用した宣伝広告として人気ですが、どちらを利用するべきか悩む方も多いのではないでしょうか。
当然、集客力の高いほうを利用したいとこですが、どちらの方が反響を取れるかは目的によって異なるため、一概にどちらが優れていると決めることはできません。また初めての方は参考となる実数値がない場合もあると思いますので、反響数ではなく特徴に注目して比較してみると良い参考になります。
そこで今回はポスティングと新聞折込チラシの特徴の違いをわかりやすく比較して、みなさんの目的に最適な宣伝広告はどちらなのかご紹介していきます。
目次
ポスティングと新聞折込チラシを比較
ポスティングと新聞折込チラシの各項目を表で比較してみました。
ポスティング | 新聞折込チラシ | |
---|---|---|
ターゲット層 | 各世代の男女、全戸(一般家庭、事業所) | 新聞購読者、特に主婦や高齢者 |
配布エリア | 町丁目単位で指定できる、一部配布できない地域もある | 大まかなエリアは指定できるが、町丁目の細かい指定はできない |
公告の種類 | チラシ・カタログ・冊子・パンフレットなど | 折込可能なチラシのみ、審査によっては配布できないチラシもある |
配布日 | 曜日指定、1週間、1ヶ月など、悪天候時は配布できない | 一日で一斉に配布できる、天候に関係なく配布できる |
コスト | 新聞折込より若干高い、エリアや配布方法によって変わる | ポスティングより安い、全国同一で料金の変動がない |
タイミング・視認率 | ポストを開いた時。内容物を確認する時に一度は見てもらえる | 新聞を開いた時。新聞のみ目的の場合見られない可能性がある |
さらにポスティングと新聞折込の違いを詳しく見てみましょう。
ポスティング
ポスティングは一般家庭の戸建てやマンション、事業所にポスティング業者がチラシ広告をお届けします。
【ターゲット層】
一般世帯、事業所などの全戸に届けることができるので、性別や年齢関係なく幅広い世代にアプローチできます。新聞購読者が少ない若年層のM1層・F1層(20才~34才男女)にも届きます。
また、戸建てや集合住宅など住居形態を選別したり、GISエリアマーケティングで小学生がいる世帯が多いエリアなどの特定のターゲット層を絞りこむことが可能です。
【配布エリア】
町丁目単位で配布エリアを指定できます。世帯の少ない地域や配布できない建物などは、一部ポスティングできない場合もあります。
【広告の種類】
基本的にポストの中に入るものであれば配布可能です。厚みのあるカタログ、試供品が付いた公告も大丈夫です。チラシのサイズだけでなく公告媒体の自由度が高いため目的に最適な配布媒体で届けることができます。
【配布日】
配布日の指定、1週間、1ヶ月などの期間で配布できます。ただし配布日の指定では当日中に配布完了できる量でないと無理な場合もありますので注意して下さい。配布日の指定は別途料金がかる場合もあります。
また、ポスティングでは強い雨や大雪などの悪天候ではチラシが濡れてしまうため配布を自粛する場合もありますのでスケジュールには注意しましょう。
【コスト】
チラシ一枚あたりの単価は折込チラシと比べて高い傾向があります。地域や配布方法によって単価の変動が見られます。配布効率が影響するため世帯が密集している地域は比較的安い傾向があります。
建物の選別などの高度な配布になると高くなりますが、ターゲットを絞って無駄なチラシを減らせるため費用対効果は良いでしょう。
【タイミング・視認率】
ポストの中の内容物を確認した時に見られる確率が高いです。その時に必要か確認されるため一度は手にとって見てもらうことができます。そのためできるだけ瞬時に内容を伝えられるデザインなどに工夫すると効果的です。
新聞折込チラシ
新聞折込は新聞にチラシを挟み込んで新聞販売店がお届けします。
【ターゲット層】
新聞購読者の世帯に限定されます。新聞購読者には、スーパーのチラシ目的の主婦、新聞購読率の多い高齢者、収入に余裕のある高所得層が中心となるので、ファミリー層、シニア層、高所得層をターゲットにした宣伝に適しています。
【配布エリア】
新聞販売店によってエリアが決まっているため、東部や南部などの大まかなエリア指定になります。新聞をメインに届けるので建物を選別して届けることはできません。
【広告の種類】
新聞の中に折込むため、一般的な厚みで新聞のサイズに収まるチラシに限定されます。そのため厚みのあるカタログや冊子、小さすぎるものは折込むことはできません。B3、A3サイズ以上や厚めのチラシは別途料金がかかります。
また新聞折込には「折込広告取扱基準」に基づいた新聞社の審査を受けなければいけません。結果によっては内容の修正や一部配布できないチラシがあります。新聞社ごとに審査基準が違うため、事前に確認しておきましょう。
【配布日】
新聞折込では指定した日に、一斉に大量のチラシを天候に関係なく配布できるため、指定日に確実に届けることが可能です。そのため休日のセールやキャンペーンなどに合わせて週末に集中して配布することもできます。
【コスト】
新聞に複数のチラシをまとめて折込んで届られるので、ポスティングより比較的安い傾向があります。また全国的にエリアの違いによる価格の変動がないため、相場がわかりやすいのも特徴です。
【タイミング・視認率】
ポストに新聞を取りに行った後に家の中で見られるため、チラシを確認する時間にも余裕があります。しかし複数のチラシがまとめて折り込まれる週末などは競合率は高くなります。
さいごに
ポスティングと新聞折込の特徴を比較することで、両者の決定的な違いが明らかになったのではないでしょうか。もちろん実際の数値も重要なため配布後のデータで効果測定を行い実数値を検証することで効果的な宣伝方法を導き出せます。
また、宣伝計画か決まっていない方は、ご紹介した特徴の中から活かせる戦略を考えてみるのも良いかもしれません。どちらも優れた部分と苦手とする部分があります。この違いを見極めることで最適な宣伝広告を選択できるのではないでしょうか。